社長のビタミン・一日一語

長生きする人間は、義理を欠くのがうまい

§ 長生きする人間は、義理を欠くのがうまい

「無器用を武器にしよう 自分を裏切らない生き方の流儀」
(田原総一朗・著:青春新書インテリジェンス刊)の中に、
興味深いレポートが載っていた。

田原総一朗氏が、昔、「三世紀会」という集まりを取材したが、
これは1800年代に生まれた人たちが、19世紀を生き、20世紀を
生き、21世紀まで、つまり3世紀を生き抜くぞという集まりだ
ということだ。

政界では岸信介さん、田中派の長老だった西村直己さん、財界でも
小田急の安藤楢六さん、三菱重工の前社長河野文彦さん、キッコー
マンの茂木啓三郎さん、政治評論家の細川隆元さんらがいたそうだ。
皆さんお元気なので、「長生きの秘訣は何ですか?」と聞いたそうだ。

1.健康のために死んでもいい奴が死ぬ
「長生きしたい、健康になりたいっていうんで一生懸命健康のことに
気を遣っている奴は早く死ぬ。健康ストレスにやられてしまうんだ」

「ジョギングをやったり、何か健康にいいことをやったり、あれは
食べてはいけない、これは体に悪いなんていう連中はみんな早く死ぬ」

そして80歳超えの方々が、肉でもレアをばんばん食べていたそうだ。

臥龍、思い出した。30代の頃、半断食の健康道場に参加したことがある。
肉、魚などは身体に悪いという集まりだ。ところが皆さま、顔色が悪く、
生気も薄い。今思うと、「健康ストレス」だったのだ。これは肉食を
勧めている訳ではない。「気にして食べると気がやられる」ということだ。
どうせ食べるなら、明るく元気に食べないと、身体に良くない。

2.無神経はよくないが、気を使い過ぎるのも悪い

「評判のいい奴は早死にする。俺たち生き残っている奴はみんな評判が悪い」
「長生きする人間は、義理を欠くのがうまい」「義理は欠くもんだ。長生き
する人間は、義理を欠くのがうまい。その代わり評判が悪いんだ」「イヤな
ことは忘れることだ」

評判がいいのは、付き合いがいいということ。しかし周りに合わせて、周りに
振り回されて生きるのは、どう考えても健康に悪い。