社長のビタミン・一日一語

採用計画で人数目標を言うのはナンセンス

§ 採用計画で人数目標を言うのはナンセンス

臥龍は大きく反省した。

企業の採用担当に、「来年入社に向けて、何名採用予定ですか?」
とよく聞いていた。これは非常識だった。昨日は、高知のネッツ
トヨタ南国さんのベンチマーキング。創業者の横田英毅さんの理想は、
「全員が経営者の集団」。問題解決の第一歩は、「経営者素材の採用」。

通常は、7名の採用目標なら、優秀な奴から順に7名を採用する。
しかし横田さんは、「経営者素材」が1名しかいなかったら1名採用、
10名いたら10名採用。「相対的採用」ではなく「絶対的採用」を
貫いてこられた。それであって、社員の主体性で全てが運営され、
それが奇跡の業績を生み、かつ離職者ゼロの今のネッツトヨタ南国を
創っている。

人事評価ではA君とB君を見て、A君が優秀という「相対的評価」はだめ。
企業内基準に照らして、A君、B君を評価する「絶対的評価」でないと
いけない。これは分かっていたが、採用においては意外に「相対的採用」を
やっていたことに気が付いた。経営者も、採用担当にこう言うべきだ。

「我が社の採用基準に合う人は、何名でもいいから採用してくれ。
しかし、到達している人がゼロならば、採用ゼロでもいいからな」

こう言わないと、数合わせが始まってしまう。