§「誕生日は個別対応のチャンス」
誕生日は個別対応のチャンス。従業員の誕生祝いを型
通りやっている企業は多いが、すぐにマンネリになる。
物語コーポレーションの場合は「パラダイムシフト
バースディメール」。通常は、上司や同僚が、本人に
「バースディメール」を送るが、物語の場合は、本人が
全社員に向けて、仕事や人生について、節目としての振り
返りや今後に向けての抱負などをメールするのだ。
それに対して、上司や同僚から、この一年で頑張ったことや
成長したことがフィードバックされる。あるいは、昔一緒に
働いて、今は他店で頑張っている仲間や同期入社の仲間から
激励のフィードバックが届く。トップや役員から届くことも
珍しくない。この「パラダイムシフト バースディメール」
を始めてから、離職率が数ポイント下がった。
人は、自分のことを「個人」として尊重されたいのだ。この
絶好のチャンスが誕生日だ。それとは別に、上司が誕生日の
部下に手書きのハガキを贈るのが「バースディはがき」、
店長がお店のパートナー(アルバイト・パート)に誕生日プレ
ゼントを贈るのが「バースディプレゼント」も実践している。
そして小林佳雄さんが現役の頃は、一人ひとりに万年筆で、
お祝いと激励のメッセージを書かれていた。2011年まで
実施されていたが、社員数は約450名。トップが毎日、
一人ひとりの「個」と向き合って筆を執る姿勢。臥龍は、
率直に感動した。