社長のビタミン・一日一語

自分たちは、「ブリンカー」を嵌められていないか?

§ 自分たちは、「ブリンカー」を嵌められていないか?

競馬の馬にあえて視界の一部を遮る器具が付いている。「ブリンカー」と
いうもので、視界を走るためだけに集中させるものらしい。⇒参考
私達も、無意識のうちに業界や地域の「ブリンカー」を嵌められている事
が結構多い。これが「同質化競争・価格競争」を生む。これを打破する
方法の一つが、異業種や国の内外を旅する「ベンチマーキング」だ。

「視界の広さは、旅の距離に比例する」(臥龍)

日本も、アメリカから「アメリカ型資本主義」の「ブリンカー」を嵌めら
れているが、そのことに気が付く人は少ない。昨日の「視界を広げる研修」
でも、以下の設問を投げかけた。

Q.あなたの国は、犯罪者をどう扱っていますか?

A.犯罪は割に合わないことを、本人には刑務所収監で、世間には死刑執行
で知らしめないといけない。知らしめないと再犯を犯す危険性が高まる。

B.その環境で育てば、自分だってそうなっていたかもしれない。心が穏や
かになる良い環境を用意しよう。又人間の尊厳からみて、死刑は絶対に
あり得ない。

Bを採用した国の刑務所から出た人の再犯率は、世界最低だ。

Q.あなたの国での教育方針はどちらですか?

A.ある程度の宿題があった方が学習は進む。統一テストがある方が、自分
の位置が分かり、励みになる。優秀な子には、私立校という進路が有って
もいい。

B.宿題や統一テストは不要。子どもは放課後時間を目一杯楽しんで欲しい。
成績よりも幸せな生き方を知ることの方が大事。学校は公立だけで、私立校は
不要。

Bを採用した国は、学力世界一となった。

「アメリカ型資本主義」の「ブリンカー」を外すと、「士魂商才の日本
商人道」や「ヨーロッパ型資本主義」が見えてくる。「幸せになること」
が目的だとしたら、自分が見ているもの、手段は、本当に正しい?疑う
ことを忘れたら、「ブリンカー」ではないかと自問自答してみよう。