§「カップヌードルミュージアム」
「三一会」で、初めて横浜の「カップヌードルミュージアム」
に行った。自分で「チキンラーメン」や「カップヌードル」
を作る体験型が大人気。それにしてもヒストリーコーナーで、
主要な商品が、開発設備も経験も資金も不十分な昭和33年
から昭和46年の初期に全部開発されていることに、改めて
驚いた。⇒ヒストリー
§「時代の変化を掴むアンテナ」
「どんなに優れた思いつきでも、時代が求めていなければ、
人の役に立つことはできない」(安藤百福語録より)
チキンラーメンの爆発的ヒットは、共働きや核家族が増え
始めた「大衆が時間価値を求め始めた時代」にマッチした
だけでなく、スーパーマーケットの誕生により売り場の急
拡大が始まったタイミング、テレビというメディアが人々
の注目を集めたタイミングでのいち早いテレビコマーシャ
ルの投入などの複合効果の産物だった。
このことを運が良かったの一言で片づけるのは簡単だが、
22歳のメリヤス販売業から始まった安藤百福のたくさん
のチャレンジ、そこから生まれたたくさんの成功と失敗の
経験により磨かれた直観力(勘)の賜物と臥龍は見ている。
チャレンジした事業は幻灯機の製造、バラック住宅の製造、
軍用機エンジンの部品製造、炭焼き業、製塩業、漁業、信用
組合の理事長など、実に多岐に渡っていた。「即席めんの
発想にたどり着くには、48年間の人生が必要だった。
過去の出来事の一つ一つが、現在の仕事に見えない糸で繋が
っている」(安藤百福語録より)
お役立ちの執念を持った者には、成功、失敗、全ての経験が
無駄にはならない。