社長のビタミン・一日一語

日本人は10歳で日本人になる

§ 日本人は10歳で日本人になる

先日、宿泊型研修施設で合宿研修を行った。エレベーターは二基。
宿泊階から乗ったエレベーター、臥龍も含めて4人。研修階まで
3回止まった。待っていた人、開いた扉からちょっと中を覗いて、
どうぞ行ってくださいと目で合図を送る。3回目、臥龍「乗れますよ」
と声を掛けたが、「どうぞ、行ってください」。

「日本人は10歳で日本人になる」
(物語コーポレーション・実質創業者 小林佳雄さんの言葉)

「何度も空気を読んで対応していると、それが仮面として張り付く。
最も怖いのは、自分の素顔・本音を忘れること」(臥龍)

『アメリカでは「ノーと言われるまでイエスだと思って行動する人」
が多いのに対し、日本では「イエスと言われるまでノーだと思って
行動しない人」が多い。アメリカでは、その行動がしていいことなのか
どうかわからないときでも、とりあえずやってしまう。

そしてお役所、警察、親、先生、上司など、誰か従う必要がある人に
ノーと言われた時点で「やっちゃいけないって知らなかった」と言って
止めるか、それを行った理由を自分で説明すればいいと考える人が多い。

日本では、その行動がしていいことなのかどうなのかわからないとき、
従う必要がある人にイエスと言われるまでやらない人が多い』
(シリコンバレーで活躍するライフコーチ・宮崎直子さんの言葉)

エレベーターに乗れるかどうかは、乗り込んでみれば分かる。ダメなら
「失礼しました」と言って降りればいい、少なくとも臥龍はそうする。

自営業として通じるかどうかは、開業してみれば分かる。会社設立の
披露パーティを一隻の船を借りてやるが、予算は10万円。10万円で
できるかどうかは、交渉してみれば分かる。

28歳のサラリーマンが、地域で最も濃密な勉強会を創りたいと思った。
会の代表幹事を中国電力の副社長にやっていただけるかどうかは、
交渉してみれば分かる。

アメリカでボランティア事業が出来るかどうかは、アメリカに降り立って
みれば分かる。

台湾で異業種交流会が結成できるかは、台湾に降り立ってみれば分かる。

小学生に対して「立志教育」が通じるかどうかは、教壇に立ってみれば分かる。

10歳までの日本人は自分で意思決定しているが、10歳を過ぎると、周囲の
中での空気を読んで、強い者に合わせることを始める。だから10歳が「立志
教育」適齢期、自分の人生のブレない北極星(志)の定め時なのだ。