§ 日本人は10歳で日本人になる
21人の素敵な仲間と、「臥龍と行く感動のスリランカツアー2024」、
無事終了しました。ツアーの中で、「これどうしたらいいでしょうか?」
という言葉を頻繁に聞き、違和感を持った。そして、思い出した言葉がある。
「日本人は10歳で日本人になる」
(物語コーポレーション・第二創業者 小林佳雄氏の言葉)
これは、「日本人は10歳で意思決定を放棄した日本人になる」という意味だ。
この場での一番の権力者に従う、世間の常識に従う、規則に従う等々。
人生経営の社長なのに、自分自身の「意思決定」を放棄する。「意思決定」を
放棄した社長では、かっこ悪い。ツアー最終日の朝、以下のコラムをご紹介して、
「今日一日、“これどうしたらいいのでしょうか?”をゼロにして生きてみてください」
とメッセージした。
(ここから)
私の娘がシリコンバレーの小学校に通っていた頃の話。娘が学校で書いてきた作文を
読んで驚いた。1ページぐらいのその作文は、誤字脱字だらけだったからだ。それよりも
さらに驚いたのは・・・それを先生が奨励しているということだった。
スペリング、そして文法さえも気にせずに、自分が思っていることをとにかく書けるか
どうか。それを先生は期待しているし、評価している。文字や単語を覚えたての低学年の
小学生に、スペリングや文法をちょっとでも間違ってはいけませんと指導すれば、それに
気を取られて自分の意見が出にくくなるだろう。これは、大人の世界でも同じ。慎重に
考えすぎて発言しなかった人のほうが低く評価される。この人は、自分の意見がないのかと
思われてしまうからだ。正しいかどうかは別として、自分の考えがあるかないか、それを
人に自信をもって伝えられるかどうかが重視される。
このように「自分はどう考えているのか」を言葉にし、堂々とアウトプットし続けることを
通じて、自己肯定感を育てるために一番大事なこと、つまり「私は私のままで大丈夫」という
自らを肯定する訓練がなされていく。
アメリカでは「ノーと言われるまでイエスだと思って行動する人」が多いのに対し、日本では
「イエスと言われるまでノーだと思って行動しない人」が多い。アメリカでは、その行動が
していいことなのかどうかわからないときでも、とりあえずやってしまう。そしてお役所、警察、
親、先生、上司など、誰か従う必要がある人にノーと言われた時点で「やっちゃいけないって
知らなかった」と言って止めるか、それを行った理由を自分で説明すればいいと考える人が多い。
日本では、その行動がしていいことなのかどうなのかわからないとき、従う必要がある人に
イエスと言われるまでやらない人が多い。
「シリコンバレーで活躍するライフコーチ・宮崎直子さんの体験談より」
(ここまで)
正解があることに答えを出すのはAIに任せよう。昭和の大量生産・大量販売の時代には、
上司に盲目に従う「いい子社員」が重宝された。これからは、答えがない課題が増え続ける時代。
正解がないことに意思決定し、チームを前進させるのが「リーダーシップ」。正しいかどうかは、
意思決定し、やってみないことには分からない。
「一言一句、漢字の誤りまで、
重箱の隅を突く教育は昭和の名残り、
重箱のど真ん中を堂々と意思決定させよう」(臥龍)
「わんぱくでいい。逞しくあれ」昭和のコマーシャルだが、これは今必要なことだ。
「日本人は10歳で意思決定を放棄した日本人になる」を「日本人は10歳で志ある日本人になる」
に変えるのが、臥龍と臥龍ファミリーの使命!
⇒志授業