社長のビタミン・一日一語

採用と育成においてZ世代は存在しない

§ 採用と育成においてZ世代は存在しない

臥龍、以前よりリクルートワークス研究所が提示する
「2040年1100万人人手不足時代」を見越し、
「SIT(採用・育成・定着)革新」で備えようと訴えて
参りました。昨日、「経営者セミナー」二日目で、
リクルートワークス研究所の古屋星斗さんのお話を
伺ったが、とても勇気づけられるポイントがありました。

「最近の若者を語るときに、 マーケティングにおいては
あったとしても、採用と育成においてZ世代は存在しない。
価値観が多様化している。若者には、意外なくらいに共通
価値観が多い。彼らは自分とは違うという先入観を持たない
ことだ」

臥龍の研修セミナーに若手人財を派遣した企業のトップが、
そのぜい変振りに驚かれることが多い。
今年のある新入社員の事例⇒https://youtu.be/fzznWi_cEJM

その秘訣の一つが、臥龍の「Z世代は存在しない。N世代が
存在している」という「眼聴耳視(がんちょうじし)」にある
ようです。「Z世代」は、1000年を超える日本の歴史でいえば、
薄い薄い表層であって、その中には、永い年月で培われた
「N(日本精神)世代」が秘められていると見ているのです。

「眼聴耳視」とは、今から800年ほど前(鎌倉時代)、
曹洞宗の開祖である道元禅師が述べた言葉だった。文字通り、
目で見たものに騙されないで、内なる本心・本願を聞けという
こと。耳に入った言葉に騙されないで、内なる本心・本願を
観よということ。内に秘められた本心・本願を信じて向き合う
と、驚くほどの「志・使命感」や「本気の情熱」が内面から
噴き出してくるのです。

若手人財は、情熱の死火山ではなく休火山です。皆さまも
「眼聴耳視」で、人に向き合いましょう!古屋星斗さんの
次の言葉も興味深かった。

「ハラスメントが流行り、 褒める管理職の増加、叱る管理職
の減少、部下を呼び捨てにしないで”さん付け”で呼ぶ上司が増えた。
しかし、呼ぶ方の違いでの育成力の違いはない。育成力のある
上司は、相手に合わせての”マルチ呼び”をしている」「同じ職場で
働きながら、ゆるいと思っている社員、 厳しいと思っている社員、
丁度いいと思っている社員は、それぞれ三分の一。ゆるくて辞めたい、
きつくて辞めないは、同数いる」「マルチ呼び」とは、呼び捨て、
愛称、さん付けを、相手に合わせて呼び分けること。要は、時代の
流れに流されての固定概念はダメ。「個々に違う」と冷静に観察
することが必要ということです。

この点は、臥龍はまだまだ勉強の余地がありますね。皆さまは、
いかがでしょうか?