社長のビタミン・一日一語

恥ずかしくて名刺交換に行けなかった臥龍

§ 置き換えキーワードという刺激

9月9~10日、「日本でいちばん大切にしたい会社」
大賞の受賞企業報告、「人を大切にする経営学会全国大会」。
置き換えキーワードとして、たくさんの刺激をいただいた。
「子供の看護休暇は30分単位」
有給休暇の半日制度どころか「30分単位」、使う側の立場になれば、なるほどだ。
「育児介護法~介護法の利用が低い」
育児休暇の取得は進んでいるが、介護法の活用はまだまだ不十分という認識で取り組む。
「社労士業務は独占業務でなくなる可能性がある」
日本最大規模の社会保険労務士法人では、経験者は取らない。
何故なら、何でもやらなくてはいけない時代が来ても対応できる人財育成を行っている。
「計画書はコミュニケーションツール」
経営計画書に定期的に記入し、上司、社長とコミュニケーションを取る仕組みを作る。
「利益は社員が出す」
皆が経営参加しないと潰れる。
「制度優先は権利の主張を生むだけ」
風土を優先、制度は後追いが正しい。
「一人ひとりの幸せ創造で日本一」
一人ひとりの幸せの追求、問題が起こる前に制度を作り対応、結果辞めない。
「本部と呼ばない」
サポートセンターに変えた。
それだけで空気が変わった。
最も大きな不都合な真実
経済産業大臣賞を受賞のサラヤ株式会社、更家悠介社長の講演は衝撃だった。
講演後、名刺交換のチャンスがあったが、臥龍は自分が恥ずかしくて名刺交換には行けなかった。
少子高齢化の問題レベルを10とすると、地球環境の問題レベルは100から1000だ。
今、人類は、多くの生物を巻き込みながら、着々と集団自殺に向かっている。
大体、「地球環境問題」と言っている段階で傲慢。
はっきり「人類存亡の危機」と認識すべきだ。
地球の寿命は、本来、太陽膨張まである。
太陽の寿命はだいたい100億年といわれている。
太陽は、1億年に1パーセントずつ明るくなってきている。
後5億年くらいたつと、地球は太陽の熱のために海水が蒸発(じょうはつ)してしまい、
生き物がすめなくなってしまうと言われている。
が、まだまだ先のことだ。
ところが地球のがん細胞「人類」が、勝手に生物を大量絶滅させている。
地球の本音は、「天寿までまだまだ間があるのに、人類には困ったものだ。
観測史上一番の夏というお灸を据えた。気が付いて止まれよ!」だ。
しかし、残念ながら膨張を続ける資本主義は、簡単には止まらない。
「気候崩壊後の人類大移動」ガイア・ヴィンス・著
「10億人規模の移住を迫られる近未来」が解説されている。
あるいは「地球村」の情報。
高木代表の講話は、何度も臥龍ファミリーには聞いていただいた。
以上が、「最も大きな不都合な真実」だ。
だから臥龍は内心、「もう人類は行くとこまで行く。陰極まれば陽に転ず。
極まらないと資本主義は手放せない」と思っていた。
しかし、サラヤの更家社長は、あきらめないで挑戦を続けている。
それが恥ずかしくて、名刺交換には行けなかった理由だ。
「人を大切にする経営」で一番困難で重要な課題は、環境問題だ。
「あきらめるな!」と喝をいただいた更家社長に感謝!