社長のビタミン・一日一語

人は「極点移動」を起こすくらいの出来事に三回は出会う!

§人は「極点移動」を起こすくらいの出来事に三回は出会う!

前号で、経営講座を開催する上で大事なことは「再現性」です、と述べました。
今、取り組んでいるのが、宮田運輸の宮田博文代表の「思想・哲学」を「再現性」
ある形でお伝えできるかどうかです。「未来ファースト」という人生観、「全て
の人を個の命とみる」という人間観、「信じ切る」という事業観、あまりにも尖
がっていて特殊です。が、広がった方が、いい社会になることは間違いはありま
せん。今、「再現性」を探求中です、と結びました。

企業を素晴らしく「ぜい変」させた経営者は、皆さま一様に、ご自身を大きく
「ぜい変」させた「ふり幅」を持っています。北極から南極に振れるくらいの
「極点移動」です。宮田運輸の宮田代表の「ふり幅起点」は、従業員が起こした
死亡事故でした。しかし世の中には、被害者・加害者・自殺・事故など、関係者
の何らかの「死」に出会った社長は、何人もいます。しかし、それをきっかけに
「ぜい変」した社長は少ないようです。

臥龍の場合は、「九死に一生」の体験が、大きな「ふり幅起点」になりました。
しかしその後、「九死に一生」の体験をされた方は意外に多く、それを大きな
「ふり幅起点」にした方の少なさにビックリしたものです。

物語コーポレーションの小林佳雄さんやノアインドアステージの大西雅之さんは、
従業員の大量離脱が、大きな「ふり幅起点」になりました。しかし、従業員の大量
離脱に遭った社長は結構いらっしゃいますが、それが大きな「ふり幅起点」になっ
た人は少ないようです。つまり「極点移動」を起こすくらいの出来事に遭った人は
多くても、それを「ふり幅起点」に出来る人は、意外なほど少ないのです。ここに
「再現性」の難しさがあります。

Q1.あなたは過去、「極点移動」を起こすくらいの出来事に遭った時に、 それを
自己進化、企業進化の「ふり幅起点」にされましたか?

Q2.あなたは将来、「極点移動」を起こすくらいの出来事に遭った時に、 それを
自己進化、企業進化の「ふり幅起点」にされる準備が出来ていますか?

人は、人生において「極点移動」を起こすくらいの出来事に三回は出会うそうです。
それを「ふり幅起点」に出来る人は、「素直」「自責」「右脳で理解・思考」が
条件のようです。その準備は、大丈夫でしょうか?