§ 「デキる人」が「デキナイ人」になる
『「コンサルティングファームに入社したい」と思ったら読む本』の
中に、日本企業の「デキる人」がマッキンゼーやボスコンに入社して
壁にぶつかる場面が記されていた。
「指示通りやったのに……」
「マネージャーに言われた通りにやったのにダメ出しされます……」
「プロジェクトのスピードについていけません……」
これはよく分かる。
§ 「諸君!名刺で仕事をするな」
臥龍の顧問先にも、銀行や大企業からの転職や出向の方は来られる。
申し訳ないが、8割が期待外れ。彼らは、高学歴の平均的人財が、
組織で仕事を回している中での長だった。能力発揮の前提条件が、
中小・中堅企業と違う。銀行や大企業に勤めていても、自営業感覚の方は、
中堅・中小企業にきてもうまくやれる。
扇谷正造先生の「諸君!名刺で仕事をするな」は、20代の臥龍に刺さった。
Q.あなたの名刺を取り出し、「社名・役職」をホワイトで消したとき、
市場時価評価ではどう評価されるだろうか?
「幾らの金額を払っていただけるだろうか?」
「何人の友人が集ってくれるだろうか?」
臥龍は20代、大手コンサルティング会社に勤務していたが、「大手コンサルの
看板がなくても通じる自営業か?」をシビアに自己観賞していた。それが30代
での自営業開業に活きた。
§ 「社長の視野で仕事をすることは出来る」
また臥龍が、大手コンサルティング時代に経験した仕事には、「経営顧問業務」と
「経営診断業務」があったが、至って大企業病的な進め方だった。マッキンゼーや
ボスコンが扱うような、心がヒリヒリする「プロジェクト業務」はほぼ皆無だった。
上司の指示通りやれば良かった。要は、視野が狭く、自分で考えない。だから
「幹部候補生研修=新入社員研修」では、「新入社員という立場は変えれないが、
社長の視野で仕事をすることは出来る」とお伝えしている。
「自分がこの会社の社長であれば、何が重要な仕事だろうか?」と考える習慣が、
あなたの視野を広げていく。そしてあなたが社長であれば、20代社員に、心が
ヒリヒリする「プロジェクト業務」をガンガン与えていくことだ。その中から、
将来の幹部候補生が芽を出してくる。