社長のビタミン・一日一語

「家族、この厄介で愛おしいもの」

§「家族、この厄介で愛おしいもの」

今年18本目の映画は「HERE 時を越えて」だった。
https://here-movie.jp/

ロバート・ゼメキス監督、主演はトム・ハンクスという
「フォレスト・ガンプ/一期一会」のコンビと聞いて、
これは観なければと思った。「HERE」、カメラは、
アメリカ、ジョージア州のある家のリビングルームを
固定で撮る。104分間、同じ位置でカメラが回り続けて、
それでも映画になるからイマジネーションの世界は凄い。
位置は一緒だが、恐竜の時代から現代まで時間は行ったり
来たりする。

恐竜が駆け抜け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住
民族の男女が出会う。さらに時を越えて、オークの木が
伐採され、土地がならされ、1907年に一軒の家が建つ。
そこから100年強の間に、幾つかの家族が住み、子供達が
育ち、巣立っていく。そして夫婦が、酸いも甘いもを入り
混ぜながら、時を重ねてゆく。

この場面は、幾つかの家族が平行して描かれ、しかも時間軸
は行ったり来たり。しかし違和感なく見れるのは、この家族の
シーン、個々の観客の人生体験と重なっているからだろう。

臥龍は都合12回引越をしているので、このような「定位置
定点観測」は出来ないが、ずっと同じお家に住まわれている
方には、また一段と深い共感度があるだろう。

「家族、この厄介で愛おしいもの」(臥龍)