社長のビタミン・一日一語

「大家族主義経営」と「誕生日休暇制度」

§ 「大家族主義経営」と「誕生日休暇制度」

前号で、「生産性を上げるから余裕が出来て長期休暇制度が生み出せる」
のではなく、「長期休暇制度に取り組むから生産性が上がる」のだ。貴社
でも従業員全員の「レインボー休暇」を年間カレンダーに入れることを
検討して欲しい。そしてこの制度創りを通じて、「休むことに罪悪感を
感じる風土」を打破し、「休むことも重要な仕事」という価値観を醸成
して欲しい。実は、「休むことに罪悪感を感じる風土」こそが日本人の
幸福度向上を疎外している根源なのだ、と書いた。そして「レインボー
休暇」よりも、もっと取り組み易いのが、「誕生日休暇」だ。

「誕生日休暇」に関して、臥龍には、忘れられない物語がある。
⇒ https://youtu.be/lN_8n8OdDhQ

長坂養蜂場などで実施している一般的な「誕生日休暇制度」では、本人と
配偶者及びお子様の誕生日に有休を取ることを、年間カレンダーに入れる。
また以下のようなアレンジもある。

道頓堀ホテルでは、従業員の配偶者の誕生日に、上質な牛肉と共に、社長
と専務の自筆メッセージを届けている。配偶者は、自然と応援団になって
くれる。シンコーメタリコンでは、従業員の誕生日に故郷に住むご両親に、
社長と一緒に映った写真と共に、本人が頑張っている様子を、社長が自筆
で綴って送っている。ご両親は、自然と応援団になってくれる。

個人の時間、家族との時間、これ以上に大事な時間はない。その象徴である
誕生日。ここに意識を向けるのは、大家族の家長(社長)としては、当然の
ことであろう。