§ 「セリフは覚えないで食べてください」
今年の4本目のライブは、ミュージカル「スウィーニー・トッド
フリート街の悪魔の理髪師」でした。元々は、2007年に、
ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の黄金コンビで
映画化されているが、とにかく強烈な印象だった。
宮本亞門演出のもと市村正親、大竹しのぶのゴールデンコンビで
2007年に26年ぶりに日本で上演されて以降、何度も再演されてきた
伝説的な公演、今回が5度目で最後と言われている。
W主演の市村正親さんが75歳、大竹しのぶさんが66歳と超ベテラン、
その熱演と気迫・体力に圧倒された。
「セリフは覚えないで食べてください」
これは、俳優の鈴木浩介氏が、憧れの俳優・西田敏行氏から言われた名言だ。
真意は、「覚えただけではセリフだよ。食って血肉にして、初めてそれは
覚えたことになるんだよ。覚えて言うだけでは、ちゃうよ」ということだ。
市村正親さんと大竹しのぶさんのセリフや歌が、まさしくそのレベルだった。
§ 「ナニダレの法則」
「何を言うかではなく、誰が言うかが重要」
同じことを言っても、尊敬・心服で聞かせる人、何も響かない人、逆に
”底が浅い人がよく言うよ”と馬鹿にされる人と様々だ。頭に借り物で留まって
いる言葉は、相手の頭にしか響かない。言葉が、血肉になっている、腹落ちして
いると「言霊」になり、相手の心や魂に響く。では、どうすれば「言霊」になるか?
1.「仕入れ先」が大事
元ネタが、偉人の言葉のように、元々「言霊」として使われていたもの。
2.「言行一致」の量稽古が大事
言うこととやることの一致を重ねた回数、日数の量稽古が決め手。
例えば、「全ての因は我に在り」という言葉、臥龍も30年間、自分なりに
「言行一致」に努めていると、この言葉を経営者に発したとき、経営者が
心や魂レベルで受け止めてくれるようになった