社長のビタミン・一日一語

ファミリー企業の強みは、一気にドンと飛べること

§ 日本経営合理化協会の経営者セミナーにて

日本経営合理化協会の経営者セミナーを聴講している。
本日、自分の登板もあるが、出来るだけ自分も学ぼうと思う。
昨日伺ったセガサミーホールディングス・CEO里見治紀氏の
お話では、以下の点が印象に残った。
https://www.segasammy.co.jp/ja/

§ 戦略の誤りは戦術では補い難し

官民ファンド「クールジャパン機構」は大赤字。
日本物を全部クールだと売った大勘違い、海外からのクール
ジャパンはオタク文化、サブカルチャー文化だった。これは
企業でいえば「業態開発の誤りは、戦術・戦闘では補えない」だ。

「売り物」を間違えてはいけない。セガサミーホールディングスは、
ゲームをコアにいろいろなものを仕掛けていく、メタバースという
言葉に踊らされないで、オンライン上でのコミュニティすなわち
ゲームがソーシャルネットワークになる、時間の取り合いに勝つ。
日本のオタク文化、サブカルチャー文化は、時間の取り合いに勝つ
コンテンツということ。

人の本音は、時間かお金かその両方に現れる。お客様が、自社に
時間かお金かその両方を使っていただける「価値=業態」を誤ら
ないことだ。

§ ファミリー企業の強み

「上場企業~情理の理の判断、非情に徹する」「もし子供に継が
せるなら会社は大きくしない~子供には継がさない判断」

「アメリカ~ファミリービジネスの方がパフォーマンスがいい」

「ファミリー企業の一番の強み~ジェネレーションがドンと一気に
飛べる。対して非オーナー企業は、ボチボチしか変わらない」

確かに、上場企業3749社のうちオーナー企業が1848社、
約半数がトヨタ自動車、デンソー、サントリー、カシオ、イオン
などのオーナー企業。非オーナー企業は、役員任期毎にボチボチしか
変わらない、オーナー企業の方が思い切った変革ができる。言い換え
れば、非上場のオーナー企業が、一番変革を起こしやすい。なのに
やらないと消えていくだけ。臥龍の「第二創業をしましょう!」と
いう呼びかけは、正しい。

§ 「無茶ぶり力」

「創業者と二代目三代目の違いは、無茶ぶりができるかどうか」
「二代目、下から上がってきているので 現場に忖度する傾向が
ある。自分は今は背伸びして、無茶ぶりしようとしている」

国難期は、無茶ぶりせざるを得ない事態が多発する。トップの
「無茶ぶり力」を許容する企業文化創りが必要だが、これは
臥龍の得意分野だ。