§「自分物語」と「企業物語」
多くの企業の方針書では、企業目標が先にあって、終盤に
個人目標の記入欄がある。「人本主義」では、個人目標が
先に立つ。
物語コーポレーションの方針小冊子(物語レシピ)では、
先頭に「自分物語」の記入欄がある。それは、企業文化
スローガン「物語的大家族主義」では、「個」の尊厳を
「組織」の尊厳より上位に置くと明記されているからだ。
資本主義には、アメリカ型とヨーロッパ型があり、全く
別物だ。ヨーロッパの方々が最も嫌う日本語は「欧米」だ。
顔をしかめて、「一緒にするな!」「日本のように歴史
ある国が、何故、アメリカ型に無条件で従うのか?」と
言う。
日本人はアメリカ型資本主義:株主第一主義しか知らない。
そろそろ、ヨーロッパ型資本主義:個の人生第一主義を知る
べき頃だ。これが、臥龍の来年の経営メンター指針となる
予定だ。
入社とは、新しく企業劇団に入団すること。その企業劇団では
理念を実現する「ビジョン:企業物語」が描かれている。その
中で、自分が演じる「配役」を自ら決め、「台本」を自ら書く。
その台本を毎日読み込み、役創りを行い、演じ切るから「自分
物語」が生まれ、その総和が「企業物語」となる。各自の学び
や体験が、各自の台本にしっかり「朱書き(ト書き)」される
ことで、必ず「自分物語」実現に活かされていく。
企業というステージは、個人がイキイキと「自分物語」を創造
するためにある。自営業の場合は「日本劇団」の中での役柄を
決めて、演じ切ることだ。臥龍は、臥龍海援隊のメンターとして
日本の幸福度を上げるという役柄を演じている。