§「内政の延長に外交あり」
「内政の延長に外交あり」、これは政治の大原則。
明治維新における国体結束が、「開国自立・富国強兵」
の坂の上の雲を掴むような挑戦を成功させた。逆に昭和
中期の内政の綻びが、太平洋戦争の敗戦を招いた。
第47代アメリカ大統領にドナルト・トランプ氏が就任
した。就任演説、早速の大統領令に関心が向きがちだが、
問題は日本の内政だ。アメリカはコントールできない。
コントロール可能なのは国政、次は参議院選挙。その
延長線上に、アメリカがある。一段と厳しい外交環境の
中で、ブレないかじ取りをする船長が求められる。
トランプは、「アメリカンファースト」なので、ある
意味分かり易い。また、個人対個人の好き嫌い人間関係
なので、これまた分かり易い。意向を大尊重しつつ、
じんわりと誘導する「腹芸」が出来る船長が求められる。
§ 経営も「内政の延長に環境適応がある」
中小企業の倒産が増えている。
https://kenja-succession.com/articles/hr/sme-bankruptcy/
https://www.tdb.co.jp/report/bankruptcy/aggregation/n4b8ngfo8j6/
2020年~22年の新型コロナ禍では、実質無利子・無担保の
「ゼロゼロ融資」などにより、倒産件数は抑えられていたが、
返済期限が迫り倒産を選択する企業が増えていくとみられる。
また、販売不振などの「不況型倒産」が主な要因とある。が、
いづれも真因ではない。全企業が返済できない、全企業が販売
不振ではない。経営も「内政の延長に環境適応がある」が原則だ。
経営内政は、第一に経営者の思想・哲学という根っこ、第二に
理念の社風化・業態の開発・リーダー人財の育成という「三本の
矢」だ。経営内政をしっかりやっておけば、自ずから結果は
付いてくる。イチローもこう言っている。
「準備」というのは、言い訳の材料となり得るものを排除して
いくこと。そのために考え得るすべてのことをこなしていく、
ということ。「夢をつかむ イチロー262のメッセージ」より。