社長のビタミン・一日一語

バイブルを捨てた企業

§ バイブルを捨てた企業

神父さん、牧師さんがバイブルを捨てるのは、
よっぽどの時だろう。しかし意外に人や家庭や
企業では、バイブルを捨ててしまうことがよく
ある。人の場合は、我が信条。「損得より美学」
という信条を持ちながら、欲に惹かれて損得を
取って信用を無くす。こういうケースだ。

家庭によっては、「家訓」がある。臥龍家にも、
「七つの家訓」がある。例えば、「ムカッときた
時には、言葉にする前に一晩寝かす」もその一つ。
これで随分、助かった。

1965(昭和40)年、経営難に陥っていた
東芝の再建に乗り出した土光敏夫先生。東芝の
社員に向け、社内報を通じて、プロ社員の心得を
伝えた。それをまとめたのが、「経営の行動指針」
という本だ。臥龍のバイブル本、これ一冊があれば、
経営管理のことが全て片付く。

昨日のA社での管理職研修も「経営の行動指針」の
読書感想文、そこからの一学一践(習慣化)報告
だったが、皆さん、口々に「50年以上前の本とは
思えない。99%、今でも通じる」とおっしゃった。
ところが東芝は土光先生退任後、このバイブル本を
捨ててしまった。その後のことは、ご承知の通りだが、
原理原則を捨てて、いい会社になるはずはない。

Q1.あなたのバイブル本は何ですか?
Q2.御社でのバイブル本は何ですか?