§ 皆さん、大切なものを大切にしましょう!
「会うは別れの始めなり」、この言葉の意味が沁みてくるのは、
60歳を過ぎてからだ。臥龍には、20年、25年を超える
友人が台湾にはたくさんいる。その中に、AMY(エミー)と
JACK(ジャック)というスライディングレールのメーカー・
REPON(リポン)の創業者ご夫妻がいる。奥さまのAMYが
創業し、ご主人のJACKが手伝った訳だが、ブルトーザーの
ようなAMYを、JACKは誠心誠意支え続けた。理想的なNO.2
だった。AMYは、(お世辞半分だと思うが)「臥龍先生と
出会って、今のREPONはある」と言ってくれる。
§ 2011年4月28日での涙のハグ
AMYとは何度か涙の抱擁(ハグ)をした。最初は、2011年
4月28日。311の震災時、世界で一番高額の義捐金を頂いた
台湾。4月に臥龍は、御礼に台湾を訪問した。
台湾APRAがセッティングした記者会見場で、当時台湾APRA
会長だったAMYが、「臥龍先生をてぶらでは帰せない」と
寄付箱を回し始めた。一周したら約560万円が入っていた。
御礼に行って、「愛の倍返し」をいただいてしまったが、
その浄財は、東北を中心とした日本の子ども達の「志授業」
普及に使わせていただいた。
§ 2024年7月1日での涙のハグ
そして、2024年7月1日。REPONは、AMYとJACKの
二人三脚で歩み、昨年5月に上場。それを見届けるように
今年の3月にJACKが逝去。長年の友人に「ご苦労様」の声を
掛けるために、臥龍は訪台した。空港で、臥龍を見るなり
ハグしてきたAMYだが、彼女の涙は溢れ、止まらない。
翌2日、JACKのお墓参りをした。その折にAMYから、
「JACKの名義で、世界の困っている子ども達支援に役立てて
ください」と寄付金を預かった。”何という愛の心”とハグしな
がら、二人でまたまた涙した。
いただいた約120万円は、テラ・ルネッサンスを通して、
アフリカの子ども達支援に使わせていただく予定だ。
大家族主義経営のモデル企業・REPONというJACKとAMYが
遺した子どもが、これからも社会を温かく照らすことを祈念し、
合掌した一日だった。
「ビジネスとしては成功しました。後悔は一切ありません。
しかし今はただ寂しい」と呟くAMYを見て、いろいろな想いが
廻った臥龍だった。
「皆さん、大切なものを大切にしましょう!」(臥龍)
「仕事と人生と家族、どれも大切。
全力で愛しよう。愛せるうちに!」(臥龍)
JACKの晩年期におけるAMYの愛情の注ぎ方は、本当に
感動だった。