社長のビタミン・一日一語

全社員が経営者という組織への問題解決

§ 全社員が経営者という組織への問題解決

ネッツトヨタ南国の横田英毅さんの心の軌跡(気づき)。
11歳:三代目が会社を潰すと知った。
17歳:東大に進学した友人と比べてみて、自分のダメさをしった。
25歳:会社はトップ以上にはならないと知った。
28歳:全社員が経営者という組織は強いと知った。
37歳(1980年):それを実際にネッツトヨタ南国で実践し始めた。

そして今までの44年間、漆塗りの工芸品のように重ねてきた。
この44年間を無視し、そっくり真似をしようとすると100%倒産する。

§ 問題解決は「絶対採用」

臥龍が掴んだ、横田さんが繰り返し説く点(ポイント)は以下の通りだ。
1.問題とは理想と現実とのギャップ。
2.問題に対してその場限りの対処をすると問題は繰り返す。
3.問題に対して真因対策を打つと問題は解決される。
4.真因対策は「準備」とも言える。
5.「準備」は長期的に継続的に積み上げていくもの。

全社員が経営者という組織を志向したが、現実は程遠い。真因対策は、
経営者素材(超自燃人)しか採用しないという「絶対採用」。通常は、
7名の採用目標なら、優秀な人から順に7名を採用する。しかし横田さんは、
「経営者素材」が1名しかいなかったら1名採用、10名いたら10名採用。
「相対採用」ではなく「絶対採用」を貫いてこられた。

「絶対採用」の企業には、オリエンタルランド、リッツカールトン、物語コーポ
レーションなどがあるが、ネッツトヨタ南国の徹底度はいい意味で異常・狂気。

§「絶対採用」でなかったマイナスを補う施策

では、「相対採用」してきた会社が、全社員が経営者という組織を志向した場合、
どうすればいいのか?
1.今後の採用は「絶対採用」と決める。
2.主体性を発揮する人財を育成するためのコーチの育成。
3.主体性が報われる業態の開発と改善。
4.主体性が報われるエンパワーメント型への風土改革。

「絶対採用」でなかったマイナスを補うのが、上記2~4の施策。これは超重要だ。