社長のビタミン・一日一語

危機感には二つある

§  危機感には二つある

ある顧問先社長のFacebookを読んだ。
(ここから)
一年の計は元旦岻あり!という言葉がありますが、1年前に計画したことは
どれくらい実現していますか?毎年初出勤の日に開催している経営方針発表会で、
今年1年の方針を発表しているのですが、2024年の計画を練るために1年前の
プレゼン資料を見直してみて、少しビックリしました。1年前に計画したことの
ほとんどが、この2023年で実現しているのです。まさにイメージ出来たことは
実現するということが現実に起こったのです。

これまでも毎年、1年の始まりの初出の日と期の始まりの6月第一土曜日に同じように
方針を発表して来ましたが、ここまでビタビタに実現したのは、初めての経験です。
2023年の始まりとこれまでの始まりの時と一体何が違うのでしょうか?
これからこの実現確率を維持するために、良因良果を深掘りしてみることにしました。

その理由を考える時に、2023年の始まりとこれまでの始まりとの相違点について
考えてみました。1年前の2022年は、私が経営者になって18年の間で最も大きな
会社のピンチの年であり、1年前の今頃は、最悪期からの復調が出始めたもののまだまだ
不安定な経営状況でした。沢山の方の力を借りながら、極めて慎重に、深く深く考えて、
経営計画を作成しており、沢山の方にプレゼンをして、納得していただきながら創り上げた
ものでした。そのような状況がこれまでとは明らかに違っており、その経営計画を踏まえて
生み出した方針だったからこそ、明確なイメージになっており、「イメージ出来たことは
実現する!」につながったのだと思います。

その成功体験を生かすならば、今年も同じようなプロセスを踏むべきだと思いますが、
全く同じような状況には出来ない要素もあるので、出来る限り近づけた状況を創って、
経営計画を練り、経営方針に落とし込むべきだと考えています。

ピンチが人を強くする!と言われますが、当社においても、経営者としての私にとっても、
最大の危機に直面し、逃げずに立ち向かい、乗り越えた経験が、経営者としての私を強く
してくれたことは間違いありません。もちろん、もうあんなピンチは経験したくないので、
ピンチから得た力を平時でも活用し続けるという段階に入っていきたいです。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉を体現するなら、ピンチを乗り越えた
という経験から学ぶだけでなく、歴史に照らし合わせた原理原則を学び、しっかりと生かして
いきます!
(ここまで)

内容自体は、まことに喜ばしいものだ。その上で、あなたが経営コンサルタントであれば、
どうアドバイスしますか?臥龍は、以下のようにアドバイスした。

(ここから)
「危機感には二つある」
A.ドーン!と突き上げられる危機感
B.理想とのギャップに胸締め付けられるような危機感
臥龍ファミリーで常に一番危機感を持っていたのは小林佳雄さん、次いで小池修さんだ。
理想とのギャップに胸締め付けられるような危機感を持っていたから、常に持続的成長をしてきた。

臥龍も、自分が遺したいことと現状とのギャップ危機感が大きいので、常に激走している。
Hさんも「本物の危機感」を持ってきている。これを全社の健全な危機感に転嫁するには、
全授業員に、我が社が創るべき「理想」を語り続けることだ。

小林さんの理想は、「スマイル&セクシーで世界に革命を起こす!」だった。これを現社長の
加藤央之さんも受け継いでいる。小池さんの理想は、「日本を敬護社会に変える!」だ。
だからまだまだ全然足りないという想い・健全な危機感を持って、挑戦を止めない。

世の中の多くの経営者は、小成功すると油断してしまう。これが落とし穴。世の中の多くの
経営コンサルタントは、食えるようになると油断してしまう。これが落とし穴。何故なら、
現状維持は、間違いなく退歩だからだ。