§ 我が成す事は、我のみぞ知る
正しいことをやろうとしても、人から誤解され、苦しんでいる人に
伝えたい言葉がある。
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや
(えんじゃくいずくんぞ こうこくのこころざしをしらんや)」
「燕雀」はツバメとスズメ、つまり小物には、「鴻鵠」は
コウノトリと白鳥、つまり人物の心が分からない、という意味。
由来は司馬遷の「史記」、陳勝・呉広の乱を起こした陳勝の
エピソードが元。
のちに王位に就くことになる陳勝ですが、若い頃は農夫。ある日、
仲間に対して「身分が高くなってもお互いのことを忘れないで
いよう」と伝えたところ、仲間からは「身分が高くなることは
ありえない」と笑われ、その際に陳勝が「燕雀安んぞ鴻鵠の志を
知らんや」とつぶやいたことが言葉の由来。
「あなたは最初は誤解されます。何故なら、あなたの志が高いから。
コウノトリと白鳥が見ている景色は、視座の低いツバメとスズメには
見えないから。但し、10年貫けば、必ず同志が集ってくる。その日
まで顔晴れ!」(臥龍)
臥龍は、若い頃、よく「怪しいコンサルタント」と言われたものだ。
自分の子どもでもないのに、世界の子どもを1万人学校に行って
もらおう。自分の子どもでもないのに、日本の子ども100万人に
「志」を立ててもらおう。職場の「感動のエピソード」の見える化
「感動物語コンテスト」で日本を元気にしたい。日本と台湾の中に、
大家族の絆を通したい。上記の全てを無報酬、奉仕で。
「ただでそのようなことをやる人はいない。絶対、腹に一物もつ
怪しいコンサルタント」と言う相手は、「自分自身が損得でしか
動かない小物」と分かったので、それからは無視した。そして
一貫して、家内は理解してくれた。「人は、一人でも自分のことを
信じていてくれる人がいると踏ん張れる」ことを知った。それでも、
「志授業」を始めたときは、「子どもを使って金儲けするのか」と
いう心ない非難を受け、ムカッとしたものだ。それを救ってくれた
龍馬の明言カードを、今でも常に手帳に挟んでいる。
「世の人は 我を何とも言わば言え
我が成す事は 我のみぞ知る」(坂本龍馬)
龍馬に対して、「何々国の手先だった」という輩がいるが、自分が
安全な場所にいて、命がけで生きた志士を非難する卑怯者だ、と
臥龍は見ている。「あなたは国や世界や未来の為、今、何を命がけで
やっているのか?」と問いたい。
「敬護」を日本のスタンダードにしたいという小池修さんの「志高く」
に共感する同志が増えていることは、とても喜ばしい。正義・大義に
立ちながらもあがいている人物に、陳勝と龍馬の言葉がエールになる
ことを祈念している。