§「北極で氷を売るのが営業マンだ!」
背中を押してくれる言葉、絶対逃げない覚悟を刻む言葉は
とても大事だ。そういう言葉を掛けれるリーダーでありたい。
先日、久しぶりにプロジェクトXの「トランジスタラジオ」
を欧米市場に売り込んだ20代のソニー営業マン達の物語
を観た。
昭和30年代、「日本製品は安かろう、悪かろう」のイメ
ージを持たれている時代。その中での信用なし、人脈なし、
経験なし、資金なしの「ないない尽くし」での営業は、
想像を絶する高い壁への挑戦だ。外国語が出来て、海外に
出た経験を持って帰国すれば、給与は三倍で商社に転職が
出来るのに、彼らは逃げなかった。
それは創業者・盛田昭夫氏からの「我が社は、日本再建の
ために誕生した。 君たちが外貨を稼ぐことで、日本の
再建は加速する。 頑張ってくれ!」の言葉を背に受けて
の海外赴任だったからだ。自分が働く目的は「日本再建」。
簡単に土俵を割る訳にはいかない。粘っているうちにアメ
リカ、ドイツ共に、暗黒戦線を脱することができた。
「夜明け前が一番暗い」
このときに踏ん張る活力をもらえる「言霊」を有していると
強い。営業リーダーである小松万豊(かずとよ)さん(29歳)
が、部下に語るのが、「ドイツでラジオを売るのは、北極で
氷を売るようなものだ。しかし、それを売るのが営業マンだ。
世界一美味い氷なら、北極でも売れるはずだ」。そして年配に
なった小松さんが、海外に赴任してきた後輩に掛ける言葉が、
「俺たちが売る一番大事なものは、メイドインジャパンの誇りだ」。
「明けない夜はない」と信じて進もう!